朝七時に目覚め、那覇空港へ向かった。
すっかり離島便にも慣れた。
とはいえやはり景色が綺麗で何枚も写真を撮った。

空港からは、名も知らぬ人が役場まで車で送ってくれた。
島で使える商品券だが、何せ小さな島なので使い道が全くない。
まあそれでも、島のお父と再会して話したり、また私の逆でもはや2年以上働いている元同僚と話したりした。
結局お弁当や飲み物をたくさん買った。

相変わらず日帰りで那覇に帰るという謎の選択肢をとり、また同じホテルにチェックインしたあと、暇すぎてブックオフまで片道7キロ近く歩いた。
名護と島にはブックオフが無いから今のうちだ。
合計400円で買った本が255円で売れたので、そこそこ回収できた。
またアプリダウンロードで200ポイントもらえたので、よるくまという絵本を買った。
酒井駒子という作家さんの絵がすごく好きでその代表作、が200円とは。

結局40000歩以上歩き、ホテルに戻った。
お酒を飲みながらホテルマンと通話して、明日戻ったら名護岳に登ろうと約束した。

今日はあいにくの雨で、一日中引きこもっていた。
私のヒモになりたいと言ってきたかつての老若男女たちほど今頃真面目に働き、誰の世話にもならないと思っている私ほど逆にヒモ生活を最近送っている。ただ、良くも悪くも女性なので世間ではヒモ扱いはされない。数少ないジェンダーの特権かもしれない。まあ、お金はけっこう出しているけれど。
ヒモとはいえど自宅経理をもやっているので、パートナーの格安スマホ契約にやっとのことで成功し、おそらく携帯料金が16000円ほどから2000円ほどに落ち着くはずである。
よかったー、と思いながら一日中You Tubeを見ていた。浮いたお金で飲みに行きたいものだ。

朝食は、スターフルーツ。
するとほどよい糖分だったのかパートナーはすぐ目覚め朝風呂の準備を始めた。

天気が悪く頭痛で引きこもり、珍しく玄関からホテルマンを送ってひたすら自宅警備をした。

ホリエモンの「スマホ人生戦略」という本を読んだ。
なぜ読んだかといえば、パソコンベースで考えがちなビジネスがスマホ1台で出来る、という視点がさらに深堀りして欲しかったからだ。
確かにこの1ヶ月は、スマホ1台でやってきた。
ブログも物販も。まあもっと本格的に構築するとなるとパソコンも必要となってくるのだけれど。
やはりホリエモンでも、SNSのつながりを大切にするようだ。私はどちらかというと人との付き合いはオフライン派なのでほとんどSNSは活用できていない。沖縄でダラダラしながら、東京の友人や実家の母と連絡をとるくらいだ。

そんなわけで真面目に働いて帰ってきたパートナーに、またしても夕ご飯代をおごった。
また朝にはスターフルーツをだそう。

今日は朝からピクニックへ行った。
いつもの図書館横の広場を通ると、いつもいるヤギがこちらに寄ってきた。とても可愛らしかったのだが、あいにく何も持ち合わせていなかったのでしばらく一緒にいてから別れた。
ピクニックでは本を1冊読んだ。「生き物はどのようにして土にかえるのか」という本で、沖縄北部の枯れ葉は白いというのであたりを見回したが普通に茶色だった。もっとやんばると呼ばれる地域に行かないと無いのかもしれない。

昼になり、ごはんを食べようと思い家に戻り自炊をした。
ダイソーのワンコインメスティンが、思いの外すごく使える。炊飯器で炊くよりも、キャンプ感があっていい。
安定の卵かけご飯を食べて満足し、スマホで漫画を読みながら寝落ち。
夕方に目覚めて閉店18時ギリギリに自転車を飛ばしてJAのスーパーに24個入り180円の卵を買いに行った。
ついでにホテルマンがYou Tubeで見て気になっていたスターフルーツも買った。
なんでも近所の農業高校が作っているのだから面白い。

そんな主婦のような生活をしていたが、ホテルマンが帰宅したあとはスーパーに一緒に買い物へ行き、色々おごった。
途中で野犬か脱走した飼い犬かが現れたり雨が降ったりと東南アジアらしからぬ情景が広がっていたが、帰宅後は再びお酒を飲みながらYou Tubeを見つつ、久々のバーニャカウダポットでイワシ水煮をあたためたり卵焼きを作ったりしていた。
最近ミニチュアの料理動画をよく見るので、キャンドルの小さな火で食材がコトコト煮えることがとても尊く感じる。
その感性をわかってくれるパートナーにも感謝。
と言いつつ流れている動画はもっぱら"意味がわかると怖い"シリーズだったが。
私はあいにく計算問題のホラーしか解けていない。数字じゃなければあとは何とでもあと付けできてしまうじゃないか！という言い訳。　

そういえばキャンペーンでネット銀行に預金したら2000円当たった。不労所得。

今日までホテルマンが休みというので、ワンコイン中華を食べに行くのと靴を買いに行った。
レバニラ炒めは素晴らしい量と味で大満足。
そして、誕生日プレゼントを前倒しで靴を買ってあげると、2000円もしないのに防水で上等だったらしく、とても満足していた。
今までダイソーのサンダルを履いてきて砂利道で痛がっていたが、私が一回買ってあげれば長く使ってくれるし痛がることも劇的に減ったので、まあ価値はあったといえよう。
これで名護城公園に引き続き、名護岳やあらゆるウォーキングコースに付き合ってくれるはずだ。

夕方は相手持ちで餃子を何と6人前を2人で食べた。近所のラーメン屋さんが毎週水曜日は餃子が半額なのだ。そして1人3パックまでというので上限をそのまま注文というわけである。
相手持ちでお酒も宅飲みで、また夕方寝落ちたり夜中に散歩して買い足しに行ったりした。

You Tubeで寝落ちるというルーティンで1日を終えた。明日は書を読もう。

今日はホテルマンと名護城公園に行った。
和やかなピクニックのはずが、ひたすら山道を歩くはめに。だが、途中の景色はとても綺麗だった。日本一早い桜がたくさん咲いていた。
ずっと気になっていたさくらアイスも食べ、弁当屋で買ったカレーも食べた。9割歩きだったが、ちゃんとピクニックも出来た。
夕方はまたチンチロリン…かと思いきや、もつ鍋が無いとのことで急きょ中華料理店になった。
私としては、むしろ中華で済んでよかった。

ホテルマンは那覇でバドミントンで足の裏を負傷したらしく、今日の大移動でさらに痛めていた。
なので夜は結局私が寝落ちて相手はYou Tubeを見続け…のステイホームで、お互い目が冴えてからは私がゆで卵を作って2人で食べる、という平和っぷりであった。

今日はそこそこ晴れていたので朝から出かけ、ピクニックをした。
お弁当を買って、コーヒーを買って。

1人楽しく過ごしていたところにホテルマンの友人から電話がかかってきた。
とりあえず、今晩帰ってくるとのこと。

それから私は部屋に戻り、本を2冊読んだ。

「世界一幸せな男」という本の著者がナチスドイツのホロコーストを生き抜いた方で、最初から最後までノンストップで読み切り、涙まで出てしまった。
私含め今の日本人は平和ボケで、勉強なんてなんの役に立つのかと考えがちだが、ホロコーストという残虐な環境下であっても技術を必要としていたため機械技術者であった著者は人材として重宝されたらしい。
とはいえ酷い理不尽な暴力はもちろんあったというが、昨年の101歳まで生きていらっしゃったことは奇跡中の奇跡、そしてその奇跡を導いたのは運とタイミング、そして他ならぬ知識と仲間の力だろうなと思った。
また、ナチスの思い通りに殺されるくらいなら、と即死できる収容所の電線に自ら行って命を絶ちに行った人々をたくさん目の当たりにしたという。
さすがの著者も、「毎日苦しいし、どうせ殺されるなら電線に行こう」と心が折れかけたことがあったらしいが、それに対して友人が頑なに首を振ったという。それがなければ著者は自死していたかもしれないのだ。
また、いつも飲むコーヒーに異臭がするので何かと聞くと、何と規定量の数十倍もの去勢剤が入っていたという。それを飲んでいたら、今の子供や孫たちの顔が見られなかったという。
その他にもあの手この手で上手いこと逆境をくぐり抜けてきたらしいが、そのどれもが頭脳戦かつ綱渡りなので、私だったらすぐ死んでしまうだろうなと思った。
戦争であろうと不況であろうと、希望を捨てずに頭と行動力を持って生き抜くことは大切だと思った。そして勉強を無駄と思ったり、今ある命を無駄にすることは絶対にいけないので、これからも感謝の気持ちで日々を過ごしていこうと思う。

2冊目は鉄腕アトム。
今日発売されたと言われてもおかしくないほどの話で、色褪せるどころかこれからも読み継がれるだろう作品だと思った。
というのも完全な人型ロボットや一般人の宇宙旅行は2022年の現在も発展途上だからだ。
ロボットのアトムと女版アトムのウランちゃんが人間に合わせるために学校に行ったり、ウランちゃんが学業とロボット試合参加の両立のために身体を2つにしようとしたり、とにかく面白い。
最後の宇宙旅行の話は本当にリアルで、もしはとバスでツアーするような感覚で一般人たちが宇宙船に乗り事故があったら、空気の取り合いになるし、不時着の星にダイヤモンドがたくさんあっても地球に戻れなければ1円の価値もないのである。

名護の図書館、なかなかすごい本を揃えているなと関心しながら、図書館に本を返しつつ、那覇から帰ってくるホテルマンを迎えに行った。

高尚なピクニックや読書とは真逆にまたプチギャンブルと居酒屋。
だが、チンチロリンは負けたら彼が払ってくれるしギガハイボールはなかなか量が減らないので逆にコスパが良い。
2つのサイコロで奇数を出したらギガハイボールで相手持ちなうえに、ついでに電気代も払ってとお願いしたら、早速賭けに負けてくれた。
居酒屋でpaypayで電気代を支払いできる時代。便利なものである。
はたまたギャンブル好きのわりに弱いので、私は実質2500円で居酒屋を楽しむことができた。
ふるさと納税の負担額くらい少ない。

それから帰ってYou Tubeを見て寝た。
ホテルマンは、なんとダイソーでボウルとサイコロを買っていた。家でチンチロリン、つまり丁か半かの練習をしつづけるらしい。
まあそれが200円で出来るならいいだろう。
にわか読書家とにわかギャンブラー。まあ相性良いな。

今日も今日とて空は雨。
傘を差して歩いて職場に向かうと、なんと相手方の都合で仕事がキャンセルになってしまった。
なのでやむなくみんなで朝食を食べた。
朝からファストフードという、健康なのか不健康なのかわからないが、とりあえず朝からみんなが本業の京都の同僚の不平不満をこぼすので、その人のことも知らない私はただ黙ってスマホをいじっていた。
やっとのことで解散となり、気圧の関係もあり雨で外に出る気力もなく二度寝し、それから夕方までずっとYou Tubeを観ていた。

17時過ぎになってやっと雨も止み頭痛も収まってきたので、図書館へ出かけた。
そして結局読まず借りずで返し、コーヒーだけ買って帰った。
部屋では今日も1人なので、自由にお湯をわかして入ったり本を読んだりしていた。
が、たったここ最近本当に1人なので寂しくもなってきた。
コロナ禍もあり色々と出来ることが少なくなってきて、楽しみが減ってきた。
ホテルマンはシフトが減ったせいで数日外に飲みに行ってから帰ってこないし、私も私とて何をするにも飽きてきて、ホテルマンの素行など忘れてふらっと台湾にでも行きたいのだが、それは現在は決して許されない。
狭い人間関係やオンライン、引きこもり生活…である。
とにかく天気も悪いので今日は鬱々としたことしか書けないだろう。
とりあえず寝る。

今日は朝から清掃だった。
名護から那覇まで、またドライブ出張。
新入りかと思いきや京都から応援に来た人がいて、4人乗りで全員京都人という有様だった。（とはいえ私はおばあちゃん家と本籍だけだが）

京都=陰湿、のネガティブイメージとは打って変わって、彼らは大阪人のようにノリがよく面白かった。
沖縄も京都も歴史があり人気があるぶん、観光名所は素直に受け入れられるが、それに対する出身の人たちの人間性に個性が出やすく、あれこれ関心を持たれやすいのだろうと思う。

睡眠不足もあり、かつその人のベッドメイキングが早すぎて自分の動きがスローモーションのように感じ、泥のように自分自身を思いながら客室間を進んでいった。

だがやはり昼で終わるので、コロナ禍でもランチに行けるのは良いことだ。酒も絡まず食事やコミュニケーションをとる時間は大事だと思う。
ステーキランチを食べて、他愛もない話をしていた。

それからなんと首里城へ行った。
月曜日にスタッフ2人が京都に帰るらしく、久々に観光へ。
復建最中の様子や展示物がまた以前と変わっておりとても勉強になった。
那覇市に住んでいたときには気付けなかった首里の美しさを肌で感じていた。

帰宅後は本を1冊読み、1人の時間を過ごしていた。
何せまた天気が良くないので、外に出かける気にもならずYou Tubeをダラダラ見たり書きものをして頭の中を整理したりしていた。
ホテルマンは帰ると言っていたがどうせ飲み仲間の家に泊めてもらって帰らないだろうと見越して布団にひとり広々と寝た。この支出のハイボールは深夜の今日の日付のものなので、実質今晩は一滴も飲まずに寝た。
昼酒やひとり酒を辞めつつあるので体調が良い。
メリハリ大事だなと思う1日であった。

久々に晴れた。ので、サイクリングへ出かけた。
生まれて初めてガス代を払った。というのも、今まで実家かシェアハウスで水道光熱費込みの暮らしだったからだ。
ホテルマンと割り勘。2年近く一緒にいるのに、折半で払うという行為も初めてだった。
新鮮さを感じながらコンビニ払いのために少し遠い、今まで行ったことのないセブンイレブンへ行った。
海沿いは埋め立てられてオーシャンビューは少なめだったが、何せ天気が良いので気持ちが良かった。
それからいつもの図書館や広場へ行き、溜まっていた本を読んだ。とはいえ3冊ほど。
まだ残りの本たちを読み切ってもいないのにまた3冊借りた。
沖縄の観光や人間関係、仕事や土地にはコロナ禍の影響もあってほとほと飽きているが、この図書館の本たちだけは本当にラインナップのセンスが良い。他の自治体やタイミングではここまで読まなかった。ありがたい。
そしてもう一箇所本のセンスが良い場所であるゲオへ行った。
ツタヤやゲオ、元々はレンタルビデオショップであるが、最近は本やカフェへの力の入れ方がすごい。
数冊手にとってはメルカリやAmazonでレビューや相場を調べたり立ち読みしたりするというあまりよろしくないお客だったが、転売でもなんでもなく自分のために、2冊購入した。手帳とノートだが。
それから帰り、ホテルマンの帰宅を待っていたが、また連絡もなく飲み歩いていた。
まあ、ここ最近距離感近すぎたしたまにはいいかとも思った。
私もそろそろ離島に行こう。

今日はホテルマンが連日休みで、久々に天気も良かったので出かけた。
那覇のOL時代によく行っていた三国という中華料理店の名護店にランチを食べに行った。
ホテルマンの給料が入ったので奢ってもらった。
しかしながらエビチリや麻婆豆腐がワンコインなのだから安い。中華街なら2倍はする。
だいたい目的地まで片道3キロをコツコツ歩くので、その間彼はコンビニを見つけて酒を買っては飲んでいたが、私はケチなお金持ちに影響されてコーヒー1杯すらも我慢した。
それから部屋に戻り彼は眠りこけ、私は隣でスマホをいじっていた。
目が覚めるとともにもつ鍋が食べたいと言い出し、さらにはチンチロリンがしたいというのでまた筑前屋に行った。
前回高額を払わされたぶん今回はしっかり折衷案を話し合った。チンチロリンで負けたぶん向こうが持つという。結果彼は2回も負けて2000円近く私に払い、食事代は2人で3000円ほどで済んだ。
充分酔っ払って帰宅しくつろいでいると、彼の飲み仲間から電話がかかってきたので、酔ったノリで私も一緒にビデオ通話した。
一回私も対面で一緒に飲んだことがある相手だ。
みんなおっさんなので群れたがるのか、彼らはジモティーやLINEのオープンチャットで知り合っている。時代だなぁと思う。
むしろそういうネットの馴れ合いは小中学生で卒業してしまった個人主義の私からすると薄っぺらいなとは思うのだが、まあこうしてつながりがあるのも悪くはない。
飲み仲間の彼は、対面で話すよりもどういうわけか面白かった。綺麗に那覇と名護でのオンライン通話なわけだが、わざわざ那覇に出向く必要を全く感じなかった。
そのまま私は寝落ちた。
明日こそは、読書再開だ。

今日も朝から同じホテルに向かい、客室清掃をした。
相変わらず楽で短かった。
ほぼ移動時間と言って良く、その間はカフェで過ごすがごとく電子書籍を読んだり書きものをひたりペットボトルのコーヒーを飲んだりしていた。
お金もかからず、久々の那覇や恩納村などを巡れて良かった。塾講師のほうが時給も高く、那覇と名護の往復なのは同じであるが、教育のように無茶なクライアントの要望もなく、淡々とやればいいのでストレスフリーである。そして何より朝に始まり昼に終わるのが良い。疲れ具合が全く違う。
昼に終わると人間関係も余裕が出るし、何よりも昼ごはんの時間を持てるのが良い。コロナ禍だとなかなか夜の飲み会は行けないが、さすがにランチは開いている。生産性高し。
部屋に戻ると、なんとすごく綺麗になっていて、物陰に隠れていたホテルマンがひょっこり顔を出してきた。休みなら言えよ、とも思ったが、まあ私より働いているのにありがたいなと感謝を伝えた。
それからは、お酒を飲んで眠ったりしてまた頽廃的な生活を送った。
しかしながら、またもや支出ゼロを達成した。
低収入低支出。父親の時代ではありえない生活だが、今の方が幸せかもしれない。

今日は朝から清掃の仕事をした。
ベッドメイキングを初めて担当した。接客がないうえにスキルが身につき楽しかった。
サッカーチームの選手が滞在しているホテルの清掃とだけあって、私物がたくさんあり興味深かった。トレーニングルームにありそうな道具や加湿器など、どうやって持ってくるのか不思議なくらい面白いものをたくさん見れた。
3冊ほど自己啓発本を立てかけていたり、日記がスーツケースにあったり、Apple製品が置きっぱなしであったり。なんでもありだった。

2時間で終わり、また又吉観光農園でランチを食べた。そして足なし免許なしの私に、社長が中古の自転車を買ってくれたので、それで移動した。

ココノバという所に行って猫と戯れたり、いつもの図書館に行ったりした。
ココノバはいわば屋根付きの交流スペースといった感じだった。東京の考えで沖縄に拠点を置く、まるで私のようだ。スタッフも8割は移住者というから、まあ企業も類友なんだろう。
そのなかで出身が湘南ですという人を初めて聞いて、平塚と言えばいいのにな、と思った。

図書館では新たに4冊借りた。
そして帰宅したが、なんだかどっと疲れて、酒を飲んでダラダラしていた。
高尚なコンテンツを目の前にして、しょうもないYou Tubeを見続けた。

しばらくしてホテルマンが帰ってきたが、ひたすら飲んで半額のおつまみを食べた。
シャオミの成功、ジャーナリストの経済論。とりあえず置いといて、目の前の快楽をとった。
まあなるようになる、ということで。

今日はまた天気が悪かったので、ホテルマンを玄関で見送り私は自宅警備をしていた。

昨日仕入れた本厚切りジェイソンの「ジェイソン流お金の増やし方」という本を読んでいた。

お金の不安をなくすために働く、ではなくお金の知識を仕入れる、にシフトした私にとっては、とても学ぶことが多すぎた。
アメリカ人でありながらさすが日本で活躍しているだけあって、日本人の国民性に投資の敷居を落とし込むのがピカイチに上手だと思った。
なので私の今回のこの本からのステップは、コーヒーを自炊（？）してコンビニで買わないこと、つみたてNISAを申しこむ（完了）こと、そして1日に1度もお金を使わない作戦である。
‥とはいえ、買い物は奥様にさせているのだから1日に1度もお金を使っていないは間接的には嘘だろう、と思うのだが。なので結局私は最低限は使うだろう。
そして家族との金銭感覚の価値観を合わせる、というのがなかなかの難関だ。
名護に来てから、飲み仲間がいないこととコロナ禍が悪化したことからお互いだいぶ飲み歩かなくなってきたし、コンビニよりスーパーが多くなってきた。とはいうものの、これからどうなるかはわからない。
とりあえず、リタイア生活が実現できるほどの資産を持つ厚切りジェイソンすら、車ではなく徒歩生活だというので心強い。
車に対する価値観だけは私たちも抜群に合っている。とにかく歩く、というだけでもこの車社会の沖縄において心強い価値観の一致だ。
郷に従いすぎて、わざわざ沖縄ナンバーの軽自動車を買っている移住者を見ると、国民性だなぁ、と感慨深いものを覚えてしまう。
アメリカに対して基地反対などはわかるが、ちゃっかりファストフードの恩恵をあずかったり車社会の洗脳をバッチリ受けてしまっていたりするので、その流れでインデックスファンドでアメリカ株に投資すればいいのだが、おそらくみんなやらないだろう。

その後「KUSAMA」という、今度はアメリカでヒットした日本人女性アーティストという真逆の本を読んだ。
作品や思考など闇が深いなあーと思いつつも、ちゃんといわゆる毒親から脱出し、戦後という女性どころか日本自体が大変な時に行動を起こし、渡米してアートで成功するとはすごいよなぁ、と尊敬せざるを得なかった。
しかもアメリカをはじめイタリアなどでも活躍されていたのだから、国籍関係なく通ずるものがあり、ついていく人々が多かったのだろうと思う。
それでも肝心の日本では叩かれメディアに煽られ…というのは、現代も残念ながら変わっていないだろう。

それからまた「お金の大学」という本を読んだ。厚切りジェイソンに比べると日本市場ベースに語られていた。
厚切りジェイソンは完全なデータ主義で、日常の出費も逐一削るが住宅ローンは大きく投資する一方で、お金の大学の著者の方はわりと日本人的感覚に寄り添っていて、日常の支出は減らしても大切な人とのお金は使う、その代わり家賃や車や保険など大きな出費はとことん削るスタイルである。

どちらにせよ双方つみたてNISAやインデックスファンド投資は推していて（そもそも国が推している）、あとは個人の取捨選択なのだが、とにかく2人の対談をYou Tubeで前に見ていたからこそさらに知識が肉付けされたように思う。
何より、私を含む女性視点にありがちな水道光熱費の削減が一切書かれていないのも印象深い。
電気やトイレを気にするよりも、コンビニや銀行預金、そして大きな固定費のほうが問題のようである。
そして株に成功する人も失敗する人にもありがちな個別株投資もしない、というのが目新しかった。

お金の大学の本を延長したかったが、予約が入っていたので仕方なく図書館へ返しに行った。
もうその頃には18時。それまで歩数が500歩だったのでこれはまずいと思い、雨の中歩いて行った。寒かったがそのおかげで無事10000歩を超えた。

部屋に帰り早速私はお風呂に入った。
いつもは躊躇うが一応湯船の光熱費を調べると数十円で入ったほうが得だったからだ。
アロマ風呂、最高に気持ちよかった。
それから部屋でダラダラしているとホテルマンが帰ってきた。
ジェイソンよろしく、結局パートナーにスーパーで買い物してもらい夜ご飯を食べた。
半額のお惣菜。美味しいね〜と平らげた。
そんなわけで人の力で支出ゼロ達成、いつまで続くやら。

1月も折り返し。
あれだけ騒がれていた津波もなく、そしてまたホテルマンはお休みとのこと。
同僚だか先輩だかと飲みすぎたらしく、昼までずっと寝ていた。私もダラダラとYou Tubeを見ながら寝落ちながらといつもの廃人をしていた。

15時頃目覚めて洗濯を回し、その間Amazonで注文した本をコンビニに取りに行った。
27円で仕入れた本をメルカリで1300円で、なんと商品を受け取る前に売れた。
横流しの転売はしたくないので、あくまで自分が読みたいものを安く買って読んで相場で売っているだけなので気楽なものだ。ついでに100円で仕入れたペンも600円で売れた。これも興味本位で買ったもので、自分でも試している。
これが後になって、コロナ禍で絵手紙筆ペンがステイホームの趣味に人気だと知り、わりと高めに売れたのだ。

16時半頃スーパーでお酒とポテチを買って選挙の演説をダラダラと聞き、18時頃になって初めて自宅の手前にある又吉観光農園といういかにも観光客向けのレストランへ行った。
「観光農園」というから敷居も値段も高いだろうと思っていたら、案外普通の定食の値段で、かえって居酒屋よりも安くついた。
その後はまた寝ていた。名護もネタ切れなのか、単に飲みすぎなのか…。

いつものようにホテルマンを送り出し、私は10冊も借りた本のなかから1冊の小説を読んでいた。

「鴨川ランナー」という本で、アメリカ出身、育ちの作者が日本の純文学を著すという、ありそうで数少ない本だ。
日本を称賛するでもなく評論するでもない、たとえば日本人が海外留学したときと何ら変わらないであろう、異郷の地で働き暮らすリアルな人間の心情が描写されていた。

その1冊で何だか満足し、午後は部屋でまったりしていた。
昼寝をしたのち、ずっとYou Tubeを見ていると、夜になり、ホテルマンが帰ってこないのとトンガの津波が重なり不安でいっぱいになった。

結局お酒を一滴も飲まず、You Tubeで津波情報を見たりLINEで名護の情報を仕入れつつ浅い眠りを続けて朝を迎えた。
しかしながら、お酒を飲まないほうが目覚めが良く、さほど辛くはなかった。

ホテルマンは結局店長と飲み歩いていたらしく、朝方帰ってきた。
コロナでシフトが減ったらしくかなり不安がっていたが、どうなることやら。

今日は久々の給与所得の仕事をした。
しかも日払い。10時スタートで9時45分に決める適当ぶりである。
ひたすら品出ししていた。けっこう疲れた。
明日オープンとのことで高時給だった。
私と逆で、沖縄出身で東京で働いていて、こちら名護店のオープンのために飛んできたという社員さんは、綺麗な標準語を話し、そして休みなく働いていて、環境ってすごいなと思わざるを得なかった。
私が沖縄に生まれたら、彼女のように上京して池袋に住み、秋葉原の会社勤めをすることに憧れるのかもしれない。
しかしながら現実私はまさに南国プータロー暮らしをしている。人って無いものねだりだ。
オープニングスタッフということで、東京や福岡から飛んできた社員と、地元の主婦の方たちで構成されていた。
このご時世に24時間営業らしく、社員さんはおそらく夜通し労働をするのだろう。
10時18時でもけっこう疲れたので、薄利多売ビジネスは大変だと思った。しかも在庫だらけ。

オープニングスタッフ時給なのでだいぶ稼げたが、その分疲れが出てけっこうお酒を飲んでしまった。ホテルマンとの約束を破ってしまった。

やはり、結局稼げなくても自分の一日を過ごすほうがストレスや飲酒量も減っている気がする。まあ、暇つぶしでお酒に手を伸ばしてしまっては元も子もないが。
そのための読書であり散歩である。
とはいえ最近は無料のコミュニティバスに頼ってしまっているが、このスタッフ作業で26000歩も歩いていた。
まあ、バランスだろう。0か100かではなく、適宜取捨選択できる人生を送っていきたい。

今日はホテルマンが早めの出勤、かつ私も面接に出かけていった。
合格したうえにメルカリで臨時収入も入ったので、ステーキを食べた。とはいえ1000円だが。

その後本屋を散策したりコーヒーを飲んだりして時間をつぶし、カットモデルに行った。
ショートボブにしてもらい、満足したうえに、なんと車で送ってくれた。常連化すべきか。
早めに出勤したぶんホテルマンも早く帰ってきて、いち早く気づいてくれた。さすがに5センチ以上切ったので誰でも気づくと信じたいが。
その後ワインを飲みながら映画を見た。最初案外観たワンピースよりも「誰も知らない」という映画に見入ってしまった。邦画は避けていたが、ノンフィクションがゆえにリアルな闇深さであった。
とはいえワインの度数に負けて寝落ちたのだが。
とにかく柳楽優弥の魅力はわかった。

今日もホテルマンは休みだと言う。
午前中、向こうは節約といってひたすらパチスロのアプリで遊び、私は本を2冊読んだ。
午後になって、無料のコミュニティバスでクレープ屋に行った。
就労支援事業所らしく、1個130円だったので2つおごってくれて、なんと2人で4つも食べた。
普段いもは買わないが、紅いもクレープというのが何ともご当地らしかったので食べると美味しかった。
それから図書館に行き本を返しつつ、初めて一人の時間を過ごす地にホテルマンをいざなった。
案外本に食いついており、私が図書館カードを忘れたので取り置きとはなったが、書店員おすすめの小説を借りたいと言ったので明日取りに行くことにした。
帰りのコミュニティバスにもギリギリ間に合ってしまったので、劇的に歩行量が減ってしまった。
それから軽く買い物に行き部屋に帰った。
私は酒を飲む3条件を書き家計簿をつける、としたので書き、その間彼は調理してくれていた。

その後はそれぞれお互いの時間を過ごしそれから眠りについた。

今日はかなり天気が悪かった。
かばんに10冊もの本を抱えた私を見かねて、「雨だし家で過ごせば」と言われた。
が、1日の初めだけはちゃんと1冊は読みたいと思い（一日中家だとだらけるので）、心を鬼にして外を歩いた。
コロナ禍がぶり返してしまったせいでどこも閉店や時短営業ばかり。図書館までもが1時間以内の滞在だという。仕方がないので一番近い前にも行ったカフェで本を読むことにした。
ここも12時から17時と時短ではあるが、1時間制限ではなかったので、なんとか4冊読んだ。

そしてその4冊を返そうと思い無料のコミュニティバスに乗った。が、なんと図書館は休みだった。月曜じゃないからと、油断していた。
ひとまずポストに本を返し、残りのエッセイを隣の芝生の上で読み、またコミュニティバスで帰った。
家に帰れば100%酒を飲むと自己分析し、「酒を飲む3条件」を手書きでもうけた。
すると、案外守りつつステイホームができた。

布団につつまれながら、酒を飲みつつ寝そべって読書や家計簿やブログ。幸せ者だ。

今日はまたホテルマンがお休みということで散歩をした。また友人作のパンツを履き、手提げも持っていった。
中華が食べたいというので、相手の調べた香陽軒というお店へ行った。
元神奈川県民としてはやや複雑なネーミングセンスであったが、味は美味しかった。
それから家に戻ると、前回よろしく長い昼寝をしてしまい、行く予定だったカフェの閉店時間を過ぎてしまった。
まあいいかということで、晩酌して寝た。
明日はまた本を読もう。

今日は一日中読書していた。
友人お手製のリネンパンツを履いて図書館へ出かけた。
まずは借りている本を6冊読んで返し、また新たに7冊借りた。
案外あっという間に時間が過ぎた。
人と遊びつくしたり、働きつくしたりと色々と一日の過ごし方を試してきたが、実は一人で散歩と読書がいちばん自分に合っているかもしれない。

日常が戻ってきた。
彼を送り、私は出かけた。

最近かれこれ13kmも散歩しているらしい。もはや老人である。
そのなかで今日は、市場の保護猫活動が印象的だった。
地域交流というものがじかに行われていて、隣りのコーヒー屋さんやパン屋さん、そして居酒屋さんとも連携しつつ猫の里親募集も出店されていた。
沖縄は社長や子供に引き続き猫もべらぼうに多いので、もはや可愛いというよりは捨て猫問題なんとかせねばという対象である。

それからずっとタイミングが合わず行けなかったカフェに寄った。
そこでずっと世界の廃墟という本を読んでいた。日本のオカルト的な廃墟とは全く異なり、歴史的背景が重すぎて衝撃的だった。
Google Mapで調べると、観光地化されているところや封印されているところ、Wikipediaに紐付けられているところなど様々だった。

帰宅してからは、もう一冊読んでいるところでホテルマンが帰ってきた。
読書家ニートが順調すぎて、読んだ内容を伝えることが習慣になってきた。
少し酒量も減った気がする。

そして何より、友人からの服が届いた。
手書きのメッセージ。
何よりもの宝物だ。

服を作ること、ネットショップを立ち上げること。頭の中でやることは簡単だが、実践は難しい。私は読みたい本を仕入れて読んで売っているだけなので、オリジナルを作っている彼女には頭が上がらない。

そんなわけで、明日の楽しみである。

朝、身体のだるさと共に目覚めた。
彼は仕事に行くか休むかで頭と身体双方が混乱していて、最初行ってみてだるかったら早退したら、と背中を押すと、彼は出勤していった。

一方自由の身の私はリサイクルショップに行ったりステーキ屋に行ったり、カフェに寄ったりしていた。
とりあえず朝は軽く掃除をしたし、やっとベランピングで目玉焼きとコーヒーも作ったのでいいだろう。
ステーキよりも、案外野菜スムージーが元気が出た。
それからいつものようにたくさん散歩をした。
まだまだ知らない道があり、渋い古民家があっては立ち止まり眺めたりした。沖縄の古民家は、まるでヨーロッパの石造りの建物を見上げたときのような厳かな心豊かな気持ちになる。コロナでも行ける数少ない海外、それが沖縄かもしれない。しかも、語学留学やビザやパスポートは不要というコスパの良さだ。ハワイ旅行なんかよりよほどカルチャーショックを受ける。
しかしながら、もう明後日からまたコロナ対策になってしまいそうだ。図書館やマックだけは開いていてほしいと願ってしまう。
図書館の横には芝生の広場があり、日中子供たちがサッカーをして遊んでいた。
さすが半袖でやってるよと思いながら15時過ぎ頃図書館へ行き、真っ暗な18時半頃なんとまだやっていた。
とりあえず温暖なこの街はみんなとりあえずスポーツしている。
電車が無いから満員電車もないし、大企業が無いから私服の社長がのんびりしているし、とりあえず子供が多い。社長も子供も多すぎて、沖縄に来てから社長が特別すごいとか子供が特別かわいいと思えなくなってしまっている。
とにかくこの街で素晴らしいのは、海と図書館。そんなわけで市民でもないのに8冊も借りてしまったので、少しずつ読んで行こうと思う。

情けないことに、沖縄で2人そろって風邪を引いた。この1月でも20℃ある土地で。
そんなわけで彼は仕事を休んだ。
最底辺なことにそれでも冷気に当たろうと2人して外出し、ラーメンを食べたり散策をしたりしていた。
再開発の進む那覇周辺と違ってここらはまだまだ昔ながらの沖縄建築が残る。
ただ眺めていればいいのに、東京だと通報されそうなすれすれのことを彼は発熱パワーでやっていた。ロケ芸人のように家を訪ね、空き家について訊いていた。平熱35.8℃、現在37.8℃の人間を外に出してはいけない、と強く反省した。
だがここで得た収穫は、空き家の隣りの一見普通の民家がゲストハウスということを知れたことだ。
最近Google Mapや検索では出てこない、Instagramだけはやってますという隠れた名所が多い。
そんなわけでゲストハウスもチャイムを鳴らして尋ねていた。一泊2人で5000円とのことだった。わざわざ出てきて名刺までくださった。
ついついインターネット検索と常識にとらわれてしまう生活から、ちょっと新鮮さを味わえた。
彼の謎のナンパ力で、敏腕女社長から隠れたゲストハウスのオーナーまでなかなかの地域交流を果たした。ナンパとはいっても連絡先交換もなく一期一会だが。

それからはさすがにお互いダウンし寝込んだ。
はじめからこれをやっていればいいのだが。
とりあえず発熱は無い私は冷えピタを買いに行った。
彼のおでこと脇に貼り、水を飲ませ、適当に寝かせたり動画を見せたりしていた。
なんだか風邪というものは、歳をとればとるほど内向的になるのだろうか。お互い頭や体に鈍くしんどさが来るだけで、派手な鼻水や咳があるわけではない。ただ軽いだけかもしれないが。
とにかくどういうわけか薬の代わりに2人で延々とひろゆきの動画を見続けた。

健康だけが取り柄の我々がこういうこともあるか、と反省した。

今日もパートナーが休みというので出かけた。
なんだか今が一番一緒にいる時間が長い気がする。
この名護という絶妙な地が、お互い飲み仲間が那覇のようにいないためだろう。
その割には名護も十分便利なので、2人でだらだらと散歩したり昼寝したりする時間が増えた。
東京で言えば23区と立川のような関係だ。お互いまあいっかと完結している。

スーパーで彼は昼からビール、私は炭酸水を買った。
これだけタバコには厳しいのにお酒は昼でも買える日本。
そして近所のラーメン屋に行った。
餃子が水曜日は半額だというので調子に乗って2人前頼んでいた結果、食べきれず持ち帰った。

それから彼は家に帰りぐーすか昼寝し始めた。
こういう昼飲みで1日を無駄に消費することに飽きた私は、ひとりで出かけた。
何を思ったかベランピングセットを買った。

それからまた帰りベランピングの支度をした。
しばらくすると起きてきたので、居酒屋へ行った。あえての飲み放題ではなくチンチロリンにしたのでだいぶ高くついたが楽しかった。

朝いつも通り彼を送り、私は図書館へ出かけた。
予約していた本が届いたのだ。
横浜では400人待ちという、YouTuberのお金の本。名護では予約1番目、しかも後の予約も0人だ。気楽である。
調べてみると、名護市は人口6万人に対し蔵書数30万冊、横浜市は人口400万人に対し蔵書数が170万冊らしい。明らかに比率がおかしい。
周りを見ていてもまあ読書する人は少ないので、ブルーオーシャン（？）ではある。
しかも、実家の頃よりも中央図書館への距離が近くなった。
その近くにガストがあるのでランチを食べた。
東京にいる友人とまたLINEをしながら。
妊娠を機に一旦仕事を辞めるらしく、再就職に不安を抱えていて、今や沖縄で気楽にライティングや物販をしている私を羨ましがっていた。
福祉職となると、なかなかリモートワークというわけにもいかない。ハンバーグを食べながらガス真剣に福祉のリモートワークを調べて、いい条件があれば福祉畑に戻るのもいいかなとも考えたが、結局フルリモートではなく出勤や訪問があるみたいなのでやめた。　

それから結局帰宅して、昼寝をした。
夜何を思ったかメルカリでたくさん物を売り、ローソンまで行ったりドン・キホーテにキャンプ道具を見に行ったりしていた。

2022年。スタートからいいかげんだなと思いつつ、まあ自由だから良しとしよう。

正月3日目も裏切ることなく彼は元気に出勤し、私は公園へと出かけた。
公園とはいえど県営で大きく、軽く登山だった。
そのぶん見晴らしが良く、久々にたくさん写真を撮った。
名護神社を見つけてお参りし、寒緋桜も見つけて写真を撮った。
何気に名護での登山と正月の桜は2年連続である。
ちょうど公園を隔ててオリオンビール工場側に出るのでそこからいつものマクドナルドへ行った。
そこでは主にプレミアの本を読んでいた。NFT。もはや新しすぎて思考が追いつかない。
そしてKindleでNFTを実際に手を動かしてやると、アプリのインストールとアップロードまでは出来たが、また思考が追いつかないので半分ほどで作業を切った。

そこからはまた歩き、ながらスマホで浅く広く読書をしていた。
なかでも禁酒の本はなかなか一助になり、帰宅してからも彼が帰るまでお酒を我慢することが出来た。これには彼も喜んでいた。

帰宅してからはYoutubeでお笑いを見たりAmazon primeで千鳥を見たりとかなりお笑いばかり見た。昼にマックでNFTというアメリカンカルチャーに触れたので、なんだか帰国したようなホッとした気分になった。

彼が帰宅すると、彼はよくある仕事の話をたくさん喋ってきた。
どちらが男で女かわからないほど向こうはずっと時系列で人間関係の出来事を延々と話し私はただ聞いていた。なんだか母親と話し方が似ているなと思いながら。
ただ理屈っぽい人は苦手なので、感性に溢れてるほうが良いのかなとも考えていた。

また、大学の友人が妊娠3カ月という知らせもLINEで聞いた。
あれだけ子供嫌いを主張していた彼女があれから数年で母親になるとはなあ、と感慨深かった。
沖縄に移住しても、案外神奈川時代の大学の友達とは連絡をとる。
彼も案外九州の母親や親戚から連絡が来ているので、便利な時代だなあと思う。
彼女はちゃんと就職し結婚し妊娠している。おまけに旦那の転職に合わせて上京するという涙ぐましいほど良い女だ。もう一人連絡をたまにとる友人も結婚しているしもう一人は私のように同棲している。みんな東京や旦那の転勤先にいる。
私も名護は合わせているといえば合わせているのだが。

まぁ新年は、この彼の社畜と私の情報戦の両輪でやっていこう。

正月2日目も安定して彼は社畜、私はニートだ。
安定してマックへ行き、家計簿をつけたりiPadで作業したりしていた。
もはや歩くことが日々のメインである私はとにかく歩いた。
本屋巡りをしていると、美術手帖という雑誌が目に付いたので、ネットで調べるとなんと定価の2倍ほどのプレミア価格がついていたので購入した。そして売れた。転売ヤーになるつもりはないが、自分が読んで必要な人の元に渡るなら良いことだ。そしてまた買ってくれたのは東京の人だった。

さらに迷った挙句大人の科学のルンバ製作キットはAmazonで購入した。
これは普通に作って使う用だ。

雨も降ってきたので帰宅し、本を読んだり映画を観たりして完全にステイホームしていた。
そして何気なく見たInstagramで友人がいつの間にか手作りの服のオンラインショップを開業していたので即購入。全国送料無料とあったのも大きい。きっと東京から1週間ほどでのんびり届くはずだ。早く送れと脅迫（？）の通話もして楽しんだ。

とまあ沖縄3年目にもなると逆に脱ローカル化していく。
人生楽しんだ者勝ち。

元日。
とはいえ特に変わらない生活だ。
相変わらず彼を見送り、私はまた無料かつ三が日開いているコワーキングスペースへ行った。

私的に、結局、沖縄で東京のように暮らすのが最適解のような気がしてきた。
沖縄にいれば税金も安いし、ネットを使えば仕事もできる。

沖縄の人は口を開けば車と言うけれど、東京も沖縄も地理的に面積が狭いので歩いていればいつかは着く。
時間が無駄と言う人に限って、その時間をブラック労働や過剰なカロリー摂取に充てている。
歩いている間コンビニもスーパーもあるから何とかなるし、スポーツジムに通わなくても十分健康的だ。歩行者ならお酒も飲めるしながらスマホも出来る。人にぶつかるかもしれないくらいで大事故もなく、環境にも優しい。これぞSDGs。

とまあそんなことを新年改めて思っている。

今年の目標、ずばり独立だ。
少なくとも現地で雇われるのはもう辞める。
首都圏ではまず新卒や経験○年以上とかでないと振ってもらえないような仕事を頂いたことは感謝しているが、それ以上に人間関係がハードすぎた。アメリカと沖縄と日本と中国と個人をごちゃまぜにしたような独特なクセがある。

コワーキングスペースでパソコンを初期化しようとしたら、なんと復旧出来なくなるという事態が新年から発生した。サポートセンターはもちろん休みでつながらない。
元々売るためにあれこれやっていたのになんと大きなミスを犯してしまった。
が、世の中おかしなもので、壊したパソコンがメルカリで2万円で売れてしまった。しかも東京の人が買った。
真面目に売って値下げしても売れなかったのに、ジャンク品と明記するとそこまで安くなくても売れる。謎である。
なんでも直せるプロなのか、闇の転売ルートがあるのか…。全くわからないが、とにかく2万円の価値は無いはずである。
You Tubeも、専門家のためになる動画よりも動物や大食いのほうが再生回数が多かったりするので、本当に変な世の中になったと思う。
そしてさらにもう一つジャンク品が売れた。
新年とはいえど人は早々変わらないようだ、元日でも人のお古、しかもジャンク品を買う人は買う。
本当に新年早々何をしてるんだろうと思いながら、再び歩いて自宅へ戻った。ものすごい運動量だ。

かれこれ4万歩近く歩き、3万円近く売り上げた。
これから1年どうなることやら。