洗足池〜中延 | 東急池上線 大井町線/中延 | 126円 | |
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中延〜洗足池 | 東急大井町線 池上線/中延 | 126円 | |
駐輪代 | 洗足池駅前駐輪場/洗足池 | 200円 | |
レジ袋 | ファミリーマート中延第二京浜店/中延 | 3円 | |
アサヒスーパードライ | ファミリーマート中延第二京浜店/中延 | 301円 | |
ビーフジャーキー | ファミリーマート中延第二京浜店/中延 | 138円 | |
合計:894円 |
吉増剛造の『黄金詩篇』収録の「燃える」を知っているだろうか。私が最初にこの詩を知ったのは、最果タヒのエッセイ集『好きの因数分解』だった。エッセイ内の中で、読んでとにかく困惑してほしい。と書いてあったので当時の私は俄然読む気になった。でも新品の本はおろか、中古のサイトでも見つからなく、ダメもとで地元の図書館で検索したら、取り寄せてくれることになった。ちょうどコロナ禍のど真ん中で、その図書館では予約貸出のみ、閲覧は禁止されているぐらい公共施設の利用は厳しい時期だったのを覚えている。手元に本がきた時は嬉しかった。紹介されるようにとにかく、スピードスピードスピード!!!、のような詩(うた)だった。一字一句が火傷して踊り出しそうだった。確かに、「燃える」。
今日は2022年の大晦日である。今年を振り返ろうとすると、この詩がなぜだか思い浮かんできた。単純によくあるような「1年早かったね〜」ではなく、物量を持ってして展開が早くここ数年を1年に凝縮したような年だった。悲しいも悔しいも楽しいも瞬間瞬間で更新していく。正直結局、毎年、ああなんだかんだ楽しかったじゃん、そして新たな年が怖くて怖くて仕方ない、みたいなことを繰り返している。つまり今が1番楽しいんだよね。
今日は8時起床。昨日ていうか今日の5時に寝たので、布団から出たくなくて仕方なかった。ライ麦のパンにバナナを潰して焼いて食べる。ダラダラと準備をして家を出るけど、かなり時間が危うい。有終の美を飾りたいのに遅刻だなんて!!と思い自転車で駅前駐輪場まで行き、あとは電車に任すことにした。結果作戦は成功。ピッタリに到着。出勤してバイトの子と「私たち大晦日に働くなんて偉すぎません??」と褒め合う。そしてオープン。直後はそんなにお客様も来なかったけど、昼に向け徐々に増えてきてピークにはお客様対応でてんてこ舞いになっていた。けど文化祭みたいで楽しかった。
退勤。私は家から写ルンですを持ってきていた。「みんなで撮りましょーー!」店の前で撮った。アナログな感じがとても良いが、もちろんでスマホでも残した。社員組と別れ、女子学生組について行きコンビニでみんな500の缶を持ち乾杯し、また写真を撮った。「持ち物おっさんですよね笑」各々、肉まんにビーフジャーキーなどを持っていた。仕事の話とか恋バナをしていたら気づいたら2時間経っていた。ずっと寒空の下で。そろそろ帰りますか、と決めた瞬間寒くなって最寄りの駅に着く頃には手が氷になっていた。
帰宅。寿司にチーズにワインに煮しめがあった。TVはもちろん紅白だ。……ようやく年末という感じがしてきた。早めに風呂に入りその時ようやく冒頭の「燃える」を思い返していた。
風呂から上がると年越しうどんができていた。美味しい。紅白も締め、チャンネルを変えカウコンを見る。これがうちの年末。多分まだ寝ないけど、おやすみなさい。良いお年を。